ウナギの産卵場所はどこ
ウナギは海で産卵・孵化をおこないます。
ウナギはサケと逆で海で生まれ、レプトケファルスという柳の葉のような形の幼生で、海流に乗ってやってきて、日本付近になるとシラスウナギになり、川を上ります。
ちなみに私たちがよく口にする養殖ウナギは河口付近でシラスウナギ(幼魚)をつかまえて、生育したもので、卵から養殖したのではありません。
ウナギは身近な生き物ですが、生態に関しては謎に包まれています。 なぜなら日本や東南アジアに分布するウナギはどこで産卵するか今まではっきりわかっていないのですから。
しかし最近ウナギはマリアナ諸島沖で卵を産むことを東京大学海洋研究所の研究グループが突き止めました。
2006年2月23日の新聞には
「同研究所の塚本勝巳教授と青山潤助手らは昨年六月、海洋船「白鳳丸」でマリアナ諸島の北西約三百七十キロメートルの海底にある海山を調査して生後二日とみられるウナギの仔魚(しぎょ)を数百匹捕獲した。捕獲した場所から産卵場所を北緯一四度、東経一四三度付近にあるスルガ海山とほぼ特定した。ここで生まれたウナギは北赤道海流と黒潮にのって約三千キロメートルを旅して日本にたどり着く。詳細な産卵場所を特定したのは世界で初めてという。」
と載っていました。
○あたりがスルガ海山
これで長年の謎が近いうちに解明されそうです。 産卵場所の環境がわかれば養殖技術の発達に役立つかもしれません。