ブチハイエナは狩りが上手
ブチハイエナ 哺乳類 食肉目 ハイエナ科 全長 130~180cm 分布 サハラ砂漠以南のアフリカ |
ハイエナの種類は、ブチハイエナ、カッショクハイエナ、シマハイエナ、アードウルフの4種類。 この中で多くの人がハイエナと言って想像するのはブチハイエナだと思います。
チーターの獲物を横取りしたり、ライオンとケンカしたりしているハイエナをテレビで見たことがある方、それはたぶんブチハイエナです。
ブチハイエナはハイエナの中で最も体が大きく顎も発達していて強く仲間と群れを作って共同生活しています。
ハイエナは他の動物の獲物を横取りしたり、「サバンナの掃除屋」といわれるように死肉をあさったりするイメージがありますが、ブチハイエナの場合はけっしてそうではありません。
カッショクハイエナやシマハイエナの場合は、あまり狩りをせず死肉をあさるハイエナのイメージ近い生活をしていますが、ブチハイエナの場合は狩りが上手で、食べ物の大半は自分で捕まえます。
他の動物の獲物を横取りしたり、死肉をあさったりすることも当然ありますが、食べ物の大半は自分や仲間と協力して捕まえています。
プライド(群れ)を追われたりしたオスのライオンは 度々ハイエナの獲物を横取りすることがわかって いる。ライオンはあまり狩りが上手ではない。 逆にライオンの方がブチハイエナが仕留めた獲物を横取りすることの方が多いそうです。
食事中のライオンの周りにハイエナが集まっている映像や写真は、ライオンの獲物のおこぼれにあずかろうとハイエナが集まってきているのではなく、実際はブチハイエナがしとめた獲物をライオンが横取りして食べているところかもしれません。
ライオンの方がハイエナのイメージのような生活をしていることになりますね。
狩りは頭をつかって仲間と協力しながらするのでライオンよりも成功率は高いようです。
動物番組でチーターが倒した獲物を横取りする場面をよく見ますが、いつもそんなことをして獲物を獲ているわけではありません。