ミルクで育つハト
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キジバト 鳥類 ハト目 ハト科 全国各地に広く分布 |
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ドバト 鳥類 ハト目 ハト科 全国各地に広く分布 |
ハトは私たちの身近で生息している生き物で、キジバト、ドバトが公園などでよく見られます。
この身近なハトですが、ヒナを育てるとき他の鳥と違って素嚢(そのう)という器官で作られたミルク状の液体を与えてひなを育てます。
このハト類のミルク状の液体をビジョンミルクといい、哺乳類のミルクと似た成分をもちます。
ミルクといっても鳥には乳腺(にゅうせん)はないので哺乳類のように乳腺からだして与えるのではなく、口から吐き出してヒナに与えます。
このビジョンミルクはメスだけでなくオスからもでます。
このビジョンミルクのおかげでハトはとても繁殖能力が高い生き物になっています。
一般的な鳥は昆虫などのエサを与えますので、昆虫やその幼虫が大量に発生する春から初夏に繁殖を行いますが、ハトはビジョンミルクのおかげで昆虫がいなくても親が食べるエサがあればいつでも繁殖が可能となるため冬以外のほぼ一年中繁殖可能となっています。
そのため、年に複数回も繁殖することがあるそうです。

ハトは繁殖能力が高いので公園などにいるハトに餌を与えすぎると増えすぎて困る