草食動物は草の奪い合いにならないの
草食動物は草の奪い合いにならないの
アフリカのサバンナでは多くの種類の草食動物が暮らしています。
草食動物は栄養価の低い植物を主食としているので、大量に摂取する必要がありますが、草食動物同士が植物をめぐって争うことはありません。
シマウマやヌー、トムソンガゼルなどの草食動物が同じ場所で仲良く草を食べている場面をテレビなどでよく見ます。 ではなぜ食べ物で争いが起きないかというと、それぞれの草食動物が食べる植物の種類や部分が違うからです。
高いアカシアの木の葉を食べるキリン
例えば、キリンのように高い木の葉をたべるものも、木の芽や草の根を食べるもの、トムソンガゼルのように低い草を食べるものといったぐあいです。
また同じ植物を数種の動物が食べる場合でも、上部を食べるもの、中部を食べるもの、下部を食べるものとそれぞれ違う部分を食べて競合しないようにしています。
草食動物は食べ分けをすることによって、食料の奪い合いをしないですみ共存していけるのです。