水の中で生活するカバ

カバは一日の多くの時間を水中の中で過ごしています。 交尾や出産、子育てもすべて水の中で行い群れを作って生活しています。 水中で生活するようになったのは、天敵のライオンから身を守るためや重い体をささえるためではないかといわれています。ライオンは水に入るのは嫌いなので、襲われる心配がありません。 水の中で生活するために、カバは水中に適応した体になっています。 体は大きいですけど皮下脂肪が厚く水に浮きやすくできています。

水の中は安全

またワニやカエルなど水中で生活する生き物と同じように耳、目、鼻孔が一直線に並んでいて体を沈めたまま耳、目、鼻孔だけ水面に出して、あたりをうかがうこともできます。 エサは草を食べますが、このときだけは陸に上がってきます。 エサを食べに陸に上がるのは主に夜間で、途中休める水場があれば10キロ先まで草を食べに遠征することもあります。

フンを撒き散らすカバ

陸に上がって移動するときカバは、ところどころにフンを撒き散らしたり、フン塚を作ったりしてにおい付けをします。 これは、水辺に帰るときの道しるべで、フンを撒き散らすことでにおいが消えないようにして、夜暗い中でも道に迷わないようにしています。

赤い汗を出すカバ

カバは水中生活に適応したために皮膚が乾燥しやすく、乾燥を防ぐために強アルカリ性で粘着質の赤い分泌物を体から汗のように出します。カバには汗腺がないので、汗ではないのですが、よく赤い汗と呼ばれています。 陸にあがっているカバの体が赤いのはこのためです。

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